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このブログは私の部屋のインテリア、自作雑貨の紹介やメイキング、普段の生活で感じたことなど、自由に綴っていきたいと思っています。

机の上のペンダントライト

いつもご覧いただきありがとうございます。しらすサラダです。

今回は、机の上を照らすライトを作りました。そのご紹介とメイキングです。

今回制作したのは棒状の照明器具です。(ちなみに、以前、似たような棒状の照明器具を制作しましたのでその新型となります。)

長さは1mあります。天井から吊り下げるペンダントタイプの照明です。

光源はLEDを使用しており、アクリル板によって光を拡散することで、柔らかな光が机の上に届きます。

光源と拡散用のアクリル板の距離をとることで、光が拡散され一本の線がきれいに光るデザインとしました。

天面はアルミニウム材を使用し、LEDの放熱を助けています。

廻りは透明なパイプで覆い、多重構造の奥行き感を出しました。

端部は空気孔を兼ねて作品のロゴマークを切り抜き、プロジェクトナンバーと作品名を刻印しました。

もう一方の端部は電源の差込口です。

本体を吊り下げるためのフックはリング形状です。剛性を高め、揺れによる本体の落下を軽減します。

電源と本体の間に調光器を配置し、明るさを調整できるようにしました。

 

メイキング

 

光源部分を作る

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アルミのC型チャンネル材の内部にテープLEDを貼り付けます。今回使用したテープLEDは高演色の物を使用しました。

光を拡散させるためのアクリル板を箱形状に組み立てます。自分で加工できるサイズを超えるアクリル板は専門業者さんに発注しました。

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アクリル板をマスキングテープで仮組みします。

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端部のアクリルは同じ素材でレーザー加工したものを用意します。

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アクリル板同士の接着にはこのようなアクリル専用の接着剤を使用します。

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接着したい部分に筆を使って流し込むことで接着できます。接着剤はサラサラしているので簡単に入り込んでくれます。

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端部も接着しまして箱状になりました。

 

本体端部のパーツを作る

端部のパーツをレーザー加工機で作ります。

レーザー加工用の図面はこんな感じ。ロゴマークを切り抜き、作品名の「LED LONG PENDANT LIGHT」とプロジェクトナンバーの刻印をします。

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2種類(透明と乳白色)のアクリル板を加工しました。

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透明の方は養生を剥がすとこんな感じ。

 

スミ入れを行う

乳白色の方の刻印にはスミ入れを行います。

スミ入れとは、レーザー加工によってアクリル板表面につけられた溝に塗料をのせることで、刻印を浮かび上がらせることです。

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塗料は、黒色のアクリル塗料を使用します。

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筆で一文字ずつ溝を埋めていきます。

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塗料が乾いたら、ウェットティッシュ(必ずノンアルコールタイプを使ってください。アクリルが割れます。)で表面の塗料だけを取り除きます。

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何度か繰り返すことで、刻印がはっきりと浮かびあがります。ちまちました作業でとても面倒くさい作業です。

余談ですが、本当に面倒くさい作業なのでどうにか楽をできないか考えた結果、プラモデルを作ったことがある方にはおなじみのガンダムマーカーの流し込みタイプを使用してみました。

結果は、作業は非常に楽でしたが塗料としては色が薄いのと、塗料の溶剤成分が悪さをしたのか、表面に微細なひび割れを起こしたので×です。

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刻印のスミ入れ後、組立(接着)しまして完成です。

中央に丸孔が空いている方には電源の差込口を取り付けます。

使用する電源の差込口です。無骨でかっこいいですね。

パーツを取り付ける前に配線しておきます。

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差込口はペンチやスパナを使用して取り付けますが、アクリル板に傷がつきそうなので専用の工具を作りました。

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楽に取り付けができました。

 

本体を吊り下げるためのフックを作る

ワイヤーと本体のパイプを繋ぐためのフックを作ります。

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こちらも刻印したのでスミ入れを行いました。

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吊り下げるためのワイヤーとスリーブです。

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ワイヤーを通してスリーブをかしめて完了です。

 

吊り下げる

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天井にフックを取り付けます。石膏ボードに取り付けられる天井用のフックを使用します。

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位置出しにはレーザー墨出し器を使用します。便利です。

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取り付けました。

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吊り下げました。

 

本体の組立て

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パイプの中に光源部分を差し込みます。

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差込口側の端部を取り付けます。

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吊り下がったフックに本体を通します。

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電源を差込みます。

もう一方の端部パーツを取り付けて完成です。

 

おわりに

試作品段階で、側面に色付きのアクリル板を使用したバージョンを制作しました。アクセントになればいいなとと思いましたが、光にアクリルの色が想像以上に濃く出てしまい、デスクライトとしては微妙でしたのでお蔵入りとなりました。

最後までご覧いただきありがとうございました。